で、疲れている時って、セックスについての本を読みたくなってしまうのです。
鹿島茂の「オール・アバウト・セックス」じゃないけど、世の中にいろいろあるセックスに関する本を、何となく30年位、ちょこちょこと読んでいます。
今回読んだのは、濡木痴夢男「緊縛の美・緊縛の悦楽」という、SMで女性を縄で縛り上げる縛り師の人の本。いやあ、いろいろと驚いたね。
変態的な話、と思っていると、全体として求道的なんだね。著者は、毎月、緊縛の会合を主催しているらしいけど、参加している男性・女性ともに何か宗教的なものを感じさせるね。(縛られ、責められる役の女性が、お金を払ったモデルじゃなくて、普通の女性が無料で参加している!という話なんて、何で?と思ってしまうね。それもひとつの宗教っぽい部分だねえ)
この本で何よりも凄いのは、100ページ位にわたり掲載されている縛りの写真の迫力。
モノクロの1点1点の写真のすご味と、それについて著者がつけている解説。縛られて吊るされている女性の写真を解説して、片足は自由になっているのに、「悦楽」の中で自分から進んでこういう姿勢をとっている、だから、魅力あふれる写真になっている、というコメント。縛られるのが嫌いだったり、縛る人間との間に信頼関係がないと、こういう風にはならない、と言う。本当がどうか分からないけど、そういう点を含めて求道的・ストイックと思ってしまった。ただし、自分の意思で参加した2人の女性の文章が100ページ以上にわたって掲載されているけど、これは途中で辟易した部分もあるなあ。
河出文庫なんだけど、河出文庫ってセックスに関する本がひとつの柱としてあるのを、皆さん、知らないでしょうね。時々、こういう凄い本があるんだ。
(まあ、単なるエロ本!という感じの本も多いけど・・・。一緒に読んだ天城英世「執着のセックス」という本は、どちらかというと、まあエロ本だね)
ナベ<2005年7月24日>(濡木痴夢男「緊縛の美・緊縛の悦楽」河出文庫 300ページ強)
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